2日目はいよいよ今回の旅の主目的である修学院の散策だ。
修学院には修学院離宮があるが、これまで見学したことがなかった。修学院離宮を見学するためには事前の申し込みが必要である。今はWebでも簡単に申し込み状況の確認と申請ができるので便利である。
平時は65名くらいのツアーで各回回るらしいが、今は密を避けるため1回15名に制限されている。
1ヶ月前の予約で、既に残り枠が5名となっていたので慌てて申し込みを済ませた。
スマート珈琲
さて、当日の朝食には朝8時から営業のスマート珈琲を選んだ。
ここの名物はフレンチトーストで、厚みがあり甘さも程良くてとても美味しかった。夫いわく過去最高のフレンチトーストだそうで、翌日も行こうとしていたくらいだ。ミックスサンドイッチは卵が分厚くマスタードも効いていたし、自家製プリンは母が昔作った焼きプリンを思い出すレトロな味わいだった。
昭和7年創業のレトロな店内も落ち着くし、アーケードの中なので天候に左右されないのも良い。
食後、京都市役所前から修学院へはバスで向かった。
修学院離宮にアクセスできるバス停は修学院駅前、修学院離宮道、修学院道と3つあるので出発地から近いバス停と照らし合わせて選ぶと良い。今回気づいたのだが、市バスはどこまで乗っても230円均一なので移動距離が長い場合はお得だ。
修学院道で降車して、住んでいたマンションへと向かう。マンションを無事外から見学して、古い商店や家が残る街並みを見て、きっと35年前とあまり変わっていないのではないかと推察した。
鷺森神社
そして、小さい頃と同じように鷺森神社を散策した。
神社へ続く参道は緩やかな登り坂なのだが、階段の段差がスロープになっているのでベビーカーや車椅子でも問題なさそうだった。両脇には紅葉が植えられていて気持ちのよい参道だ。
本殿の前には6つくらい祠があるのだが、私は小さい頃全部順繰りに鈴を鳴らしてお参りしていたらしい。今回ももちろん全部にお参りした。
それから、こちらには夫婦円満の石があったので、神頼みしてお守りも買った。効くといいのだけれど。
曼殊院
鷺森神社から更に登って、曼殊院を拝観する。
昔は本当に静かだったらしいが、最近では紅葉シーズンには観光客でごった返している。
11時からの修学院離宮見学の時間が迫っていたためやや早足で拝観を終えると、曼殊院から離宮へは下り坂なのですんなり着いた。
修学院離宮
この辺りから雨が止み晴れ間がのぞいて本格的に暑くなってきたが、離宮は高台にあるためか時折吹く風が気持ちいい。
なんと離宮の敷地には水田があって、周辺の農家に貸してお米を栽培しているという。
宮内庁の職員がスポットスポットで興味深い解説をしてくれる。
離宮の中は広大な敷地で、建物から建物への移動も大変である。輿に乗って移動したのだそうだ。一方で敷地に対して建物や部屋数は意外な程小規模に思えた。庭や池を見て歌を詠んで過ごしたというが、ここで過ごした貴族はさぞ寂しかったのではないかと余計な心配をした。
修学院離宮の歩き方
ガイドブックにはあまり載っていないであろう歩き方のコツ
- 見学は1時間ほどかかる。バス停や電車の駅から離宮までも登り坂で、更に離宮敷地内も登り坂があるので歩きやすい靴で行くこと。
- 最初に参加者が待機する場所に無料のコインロッカーがあるので、荷物は置いていくといい。
- 雨天の場合、傘は貸し出して貰える
- 途中喉が乾いてくるので水など予め持参すると良い
小林家
修学院離宮を出て坂道を下りながらすぐ右手にあるそば、うどん屋さんで昼食をとった。
冷たいお茶でクールダウンし、私はこの店の中でもお高めのメニュー、やまかけうどんを注文した。
と言ってもこれで800円という衝撃の価格だ。
夫は500円の卵うどんだったが、どちらも出汁がきいて普通に美味しくて大満足だった。
15分ほどかけて修学院離宮道のバス停まで下りて、この後本当は北山の方まで散策したり、生まれた産院を見学したかったのだがこの時点で既に疲れが出始めていたので一度ホテルに戻ることにした。
本当に、妊娠してから疲れやすいし無理をすると身体にテキメンに出るので困る。
石黒香舗
夕方すっかり元気になり、御池のホテルから河原町方面に向かって、三条通を散策する。
お香のお店を発見し、買い物する。
夫はお香が大好きで、テレワークの時は書斎で白檀のお香を焚いたりする。
このお店はにおい袋の専門店だ。
香りの種類も数種類あり、一通り試したところオリジナル香が一番好みだったので、夫は好きな柄の巾着を選び買い求めた。
彼専用のクローゼット内にあるハンカチの収納ケースの中に忍ばせて香りを楽しんでいるようだ。
そこへ布マスクも一緒に入れてあげた。暑い中マスク大変だけど、香りで少しは癒されてくれることを願う。
それとは別に、我が家にはウールの服や肌着が多いので虫除け香を購入した。ベビー箪笥にも入れるつもり。
永楽屋
お昼が軽かったので夕飯まで胃が持たず、たまたま入った喫茶だったが、京都の和菓子のレベルの高さに舌を巻いた。
わらび餅は出来たての提供なので15分程待ったのだが、期待を裏切らないおいしさだった。どちらの甘味も甘さが上品で透き通るような美味しさだった。
はちべー
このお店はもともと母の紹介で一度行って気に入ったため、今回は2度目の来店。
一言で表現すると、ホルモンを上品に食べさせるお店。
臭みは全くなくて、どのお料理も工夫が光る。
この煮物は特に絶品。
お肉の柔らかいこと。ホルモンであることを忘れる。
締めの麺も最高。
シャーベットは季節によって変わり、前回は冬だったので柚子、今回は桃だった。
お店の場所は高島屋の近くで、アクセスも良好だ。
コース料理は1万円でお釣りが来るので、せっかく京都に来たから美味しいものを食べたいけど、あまりに敷居の高いお店はちょっと…という時にぴったりだ。
次はいつ食べられるだろうか。。