コロナウイルスが収まる気配がないので、日々の食事はなるべく買い物に行かずに、買い置き品と毎週金曜日の生協の宅配でまわしている。
そんな中、先月来たふるさと納税の猪肉を解凍して食べた。そのままだと固そうだったので、豚肉と同じ要領で味噌とみりんの液に半日程ひたしてから、オリーブオイルを回しかけ野菜と一緒にダッチオーブンで蒸し焼きにした。
あとは、本当に食材がないのでサバ缶とネギでパテを作り、冷凍庫にあったパイシートに載せて焼いた。
ワインはポップなラベルだが、意外にもフランス産。
グルナッシュとシラーのブレンドの、ローヌワインだ。ラベルと違って、落ち着いた品のある味わいだった。余韻も長め。この味わいで2000円未満は素晴らしい。だがお察しの通り、サバ缶のパイには合わない。味付けにもよるのだろうが、今回はレモン汁とヨーグルトで調味してしまったのでちぐはぐな印象になってしまった。もちろん猪肉の味噌漬け焼きにはよく合った。
土曜日は久々にパンケーキを焼いてブランチにした。
合わせたワインはモスカートダスティ。
このワインは私のお気に入りで、何本か買ってセラーに入れておいたもの。最近コルクキャップからスクリューに変わったが、コルクキャップの時はガス圧の関係で物凄く抜栓し辛かったので、スクリューになって女性でも気軽に開けられるようになって嬉しい。
モスカートダスティはアルコールが5%程になった段階で発酵を強制終了させた、微発砲で甘口のワイン。フレッシュでフルーティな味わいもあって、お酒に飲み慣れない女性にも人気だ。
我が家は飲み慣れないということはないのだが、このモスカートダスティは特別。ムスクのエキゾチックな香り、メロン、マスカット、桃、はちみつ 、ヨーグルトのような幸せな香りが次々と現れる。シャンパンとはまた違う、幸せになれるワインなのだ。スピネッタ社のバローロやバルバレスコはなかなか手が出ないけれど、このモスカートダスティなら手頃な値段だし、同社のスタイリッシュでモダンな作りがしっかり反映されている。
私にとってモスカートダスティの甘ったるいイメージを覆してくれた嬉しい驚きの1本なのだ。
ワイン単体で明るいうちから飲むのもおすすめだが、甘いものを合わせるとより幸せな気分になれる。ビスコッティなら間違いないだろう。
今回はフルーツを添えたパンケーキにしたが、以前桃に水切りヨーグルトをかけたものを合わせた時も良かった。
日曜日はサイクリング。
田浦の梅の里へ出かけた。
日が傾きかけていたが、振り返ると天国のような光景があった。
展望台まで登り、遠く木更津まで見渡す。
桜もいいが、梅の趣深さにもため息が出る。
帰宅すると猫達が私の羽毛布団に潜り込んでサンドイッチになっていた。器用で可愛らしい。
私にしては結構な運動量だったので、ビールで乾杯だ。たまたま買いに行ったらまさかの黒ビール2種しか売っていなかったのだが、これは飲みなさいと言われているようなものだ。
ブルストのソーセージやパテにぴったり過ぎるから。ワインのように高めの温度でじんわりと飲むビール。
ごちそうさまでした。